税理士に頼んだあと、何を渡して何を聞くか|法人成り1年目の付き合い方
会社設立をして税理士と契約したあと、任せきりにすると数字が読めなくなります。何を渡し、何を聞き、どこを自分で持つか。個人事業主のときとは関わり方が変…
2026年9月2日 更新
「法人成り 税理士」の記事記事 3 本
会社設立をして税理士と契約したあと、任せきりにすると数字が読めなくなります。何を渡し、何を聞き、どこを自分で持つか。個人事業主のときとは関わり方が変…
2026年9月2日 更新

会社設立を機に税理士を探す個人事業主が、どこで見つけてどう選ぶか。紹介サイト、商工会議所、知人からの紹介。それぞれの向き不向きと、面談で確かめるべき点を整理しました。法人成りの実務に強いかを見分ける質問も。…
2026年9月2日 更新

個人事業主として何年も自分で確定申告をしてきた方ほど、会社設立のあとも自分でやれるのではと考えます。法人の決算は自分でもできますが、個人の申告とは難…
2026年9月2日 更新
法人成りを前に、税理士に頼むかどうか、いくらかかるか、どこに相談するかで迷っている方へ
個人事業主としては自分で確定申告をしてきた。けれど、会社設立をしたら法人の決算もあると聞いて、税理士に頼むべきか迷っている。頼むならいくらかかるのか、そもそも誰に相談すればいいのか。このページは、そういう方に向けて書いています。
最初にお伝えしておくと、税理士の報酬には全国共通の決まった料金がありません。2002年に税理士会の報酬規定が廃止され、事務所ごとに決めているからです。そこで、相場は一つの数字として示さず、複数の解説が挙げる目安を、前提条件ごと並べて読む形にしました。
制度の説明は、日本税理士会連合会・国税庁・e-Gov法令検索で確かめた2026年10月時点のものです。費用の数字はどれも解説記事が示す目安で、実際の見積りとは違うことがあります。

法人成りで税理士を探す前に、税理士がどこまで引き受ける専門家なのかを押さえておくと、話が早くなります。日本税理士会連合会は、税理士の仕事として、税務代理(確定申告や青色申告の承認申請、税務調査の立会いなど)、税務書類の作成、税務相談の3つを挙げ、あわせてe-Taxの代理送信と、記帳代行などの会計業務を紹介しています。

個人事業主のころは、確定申告書を作って出すところまでを自分でしていた方が多いはずです。会社設立をすると、その範囲が広がります。法人税・法人住民税・法人事業税の申告、役員報酬にかかる源泉徴収と年末調整、設立直後の届出書。どれも税理士が引き受けられる仕事です。
一方で、会社設立の登記そのものは税理士の仕事ではありません。登記は司法書士、社会保険の手続きは社会保険労務士、許認可の申請は行政書士の分野です。法人成りの手続き全体を一人の専門家に頼めるとは限らないので、税理士には税金と会計にかかわる部分を頼む、と考えておくと整理しやすくなります。
日本税理士会連合会は、税金のことは税理士に「事前」に相談するのがもっとも賢明だとしています。法人成りでも同じで、会社設立の登記が終わってからではなく、設立の前に相談するほうが、決められることが多く残っています。
出典税理士とは – 日本税理士会連合会 (日本税理士会連合会/2026年10月18日確認)

法人成りをしたら税理士は必要か、という問いには、まず法律上の義務ではないと答えられます。会社の決算と申告を、社長が自分で行うことは禁じられていません。税理士法が税理士の仕事として定めているのは、「他人の求めに応じ」て行う税務代理・税務書類の作成・税務相談だからです。
ただし、裏返すと、他人に頼むなら相手は税理士か税理士法人に限られます。税理士法第52条は、税理士または税理士法人でない者は、法律に別段の定めがある場合を除き、税理士業務を行ってはならないとしています。日本税理士会連合会も、税理士業務は有償・無償を問わず税理士以外の者が行うことはできないと案内しています。知り合いの経理に詳しい人に申告書を作ってもらう、といった頼み方はできません。

個人事業主として青色申告と決算書を自分で作ってきた方なら、法人の帳簿づけ自体はこなせることが多いでしょう。迷うのは、会社設立の1年目に、個人の最後の確定申告と法人の最初の決算が重なる点です。自分でやるか頼むかの判断材料は法人成りしたら税理士は必要か|自分で申告してきた個人事業主が迷うところで、時間と費用の両面から並べています。
出典e-Gov 法令検索 (デジタル庁/2026年10月18日確認)

税理士の報酬を調べると、事務所によって金額がかなり違うことに気づきます。これには理由があります。日本税理士会連合会によると、2002年(平成14年)4月1日施行の改正税理士法で、それまで税理士会が定めていた報酬規定が廃止されました。その後は、税理士が自由な意思のもと、自己責任と説明責任に基づいて報酬を算定し、依頼者に請求する形になっています。
日本税理士会連合会の税理士制度のあゆみでも、2001年の改正で「税理士業務に対する報酬の最高限度額に関する規定の削除」が行われたと説明されています。つまり、いま目にする「相場」は、どこかが決めた公定の料金ではなく、各事務所の料金や調査をもとに解説記事がまとめた目安です。

そのため、日本税理士会連合会は、税理士に依頼するときは依頼の範囲と報酬額について契約書を結ぶことを勧めています。法人成りでは、記帳を誰がするか、年末調整や法定調書は含むか、個人の最後の確定申告も頼むのか、といった線引きで金額が大きく変わります。見積りを取るときは、月額の顧問料だけでなく、何が含まれていて何が別料金かを書面で確かめてください。
会社が個人の税理士(税理士法人ではない事務所)に報酬を払うときは、源泉徴収が必要です。国税庁のNo.2798 弁護士や税理士等に支払う報酬・料金では、支払金額が100万円以下ならその10.21%を源泉徴収するとしています(2026年4月1日現在の法令による)。会社設立の後、顧問料を払い始める月から関係してくる話なので、契約の相手が個人か法人かも確かめておきましょう。
出典税理士に相談する – 日本税理士会連合会 (日本税理士会連合会/2026年10月18日確認)

では、税理士の費用は実際にどのくらいなのか。ここでは、ひとつの数字に決めつけず、解説記事が挙げている目安を並べてみます。どれも2026年10月に各ページで確かめた記載で、事務所や地域、契約の中身によって変わります。
| 解説(運営者) | 法人の月額顧問料の目安 | 決算申告料の目安 | 前提・条件 |
|---|---|---|---|
| 弥生 | 記帳代行なし2万円〜/あり4万円〜 | 顧問料の4〜6倍。決算申告のみは15万〜25万円程度 | 個人事業主は記帳代行なし1万円〜 |
| H&T税理士法人 | 年商1,000万円以下で、年1回訪問1万円〜、毎月訪問2.5万円〜 | 10万円〜 | 訪問の回数と年商で変わる。記帳代行は月5千円〜 |
| 小谷野税理士法人 | 年商1,000万円未満の小規模法人で月3万円程度 | 顧問料が3万円なら12万〜18万円程度 | 個人事業主は月1万〜3万円程度 |
| リーパル会計事務所 | 設立直後・1,000万円未満で2万〜3万円 | 10万〜15万円 | 訪問の回数や記帳代行の有無で変動 |
| freee | 約3万円 | 10万〜15万円ほど | 会社設立時の相談は0〜5万円ほど |
← 横にスクロールできます
各解説の記載を要約したもので、どれも目安です。年商が大きい会社、従業員がいる会社、記帳を任せる会社ほど高くなる傾向があります。

並べてみると、個人事業主から法人成りしたばかりの小さな会社の月額顧問料は2万〜3万円あたりから、決算料は10万円台から、という幅で書かれていることが多いと分かります。ただし、記帳を自分でするか任せるか、毎月面談するか年1回で済ませるかで、同じ事務所でも金額は倍ほど変わります。相場の数字を見比べるより、自分の会社設立後の仕事量に近い前提の数字を探すほうが役に立ちます。
法人成りにかかるお金全体の中で税理士の費用がどのくらいかは、法人成り 費用のカテゴリーで、登記の費用や社会保険料とあわせて整理しています。
出典税理士顧問料の相場はいくら?適正な費用と最適な税理士の選び方を解説 (H&T税理士法人/2026年10月18日確認)

法人成りの年は、税理士の費用が個人事業主のころの年より読みにくくなります。会社設立の前後の相談、個人事業主としての最後の確定申告、法人の最初の決算と申告が、1年のうちに重なるからです。どれを頼むかで、見積りの組み立てが変わります。

解説記事の中には、設立支援と設立後の顧問契約を分けて考えると整理しやすい、としたうえで、初年度の合計を数十万円から100万円を超える幅で示しているものもあります。ただ、その記事は年商3,000万円から1億円規模の個人事業主を想定していて、売上がそれより小さい個人事業主にそのまま当てはまるとは限りません。前の段の表と同じく、誰を想定した数字かを確かめてください。
会社設立の時期によっては、最初の事業年度が数か月で終わることもあります。期間が短くても決算と申告の手間はかかるので、決算期の決め方は税理士の費用にも響きます。決算期の考え方は法人成り 決算期、個人の最後の申告は法人成り 確定申告のカテゴリーで扱っています。
出典法人化(会社設立)の税理士費用はいくら?頼むタイミング・相場・選び方を大阪の税理士が解説 (かに税理士事務所/2026年10月18日確認)
個人事業主のうちに決めておくこと(役員報酬・決算期・社会保険の入り方)は、あとから直すと手間もお金もかかります。法人成りの前後をまとめて見てくれる相手に、いちど当ててみるのが早道です。
無料で相談してみる※ 当サイトは会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。同プランの設立サポートは freee会社設立 を利用する前提で、設立サポート手数料0円は顧問契約(月1.5万円〜)とあわせて依頼する場合の条件です。当サイトは一般的な解説であり、法人成りの判断や個別の税務は税理士などの専門家にご相談ください。最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。

税理士に相談するなら、いつがよいのか。答えは、会社設立の登記の前です。登記が終わった後に変えにくいもの、期限が設立日から数えて決まっているものが、法人成りにはいくつもあるからです。

たとえば、法人の青色申告の承認申請は、法人税法第122条で、設立の日以後3か月を経過した日と最初の事業年度終了の日のうち、いずれか早い日の前日までに出すと決まっています。設立後に税理士を探し始めると、この期限に追われることになります。役員報酬も、事業年度の途中で自由に変えられるわけではないので、最初の金額を決める前に相談しておく意味があります。
資本金の額は、会社設立の直後の消費税の扱いにかかわります。個人事業主のときに課税事業者だったか、インボイスの登録をしているかでも判断が変わるので、数字を持って相談してください。役員報酬の決め方は法人成り 役員報酬、消費税は法人成り 消費税、青色申告は法人成り 青色申告のカテゴリーで整理しています。
相談に行くときは、個人事業主としての直近2〜3年分の確定申告書と決算書、今年の売上と経費の見込み、会社に移す予定の資産の一覧を持っていくと、話が具体的になります。
出典会社設立で税理士は必要?相談するタイミング・費用相場・選び方を解説 (ベンチャーサポート/2026年10月18日確認)

税理士にいきなり頼む前に、無料で話を聞ける窓口もあります。ただし、窓口ごとに答えられる範囲が違います。法人成りのように、自分の数字を使って判断する話は、無料の窓口では一般的な説明までになることが多いと考えておいてください。

個人事業主のうちに、無料の窓口で制度の全体像をつかんでおき、会社設立の時期や役員報酬の金額といった自分だけの判断は税理士に相談する。この順番だと、無料の窓口も税理士との時間も、どちらもむだになりにくくなります。
出典税についての相談窓口|国税庁 (国税庁/2026年10月18日確認)

法人成りの手続きは、税理士だけで完結するわけではありません。誰に何を相談するかを先に分けておくと、見積りも比べやすくなります。
| 相談したいこと | 主な相談先 |
|---|---|
| 決算期・役員報酬・消費税・申告 | 税理士 |
| 会社設立の登記・定款 | 司法書士(登記は自分で申請することもできる) |
| 社会保険・労働保険の手続き | 社会保険労務士(自分で手続きすることもできる) |
| 建設業などの許認可の引継ぎ | 行政書士 |
| 融資・資金繰り | 金融機関、日本政策金融公庫、よろず支援拠点など |
← 横にスクロールできます
税務相談や税務書類の作成は、有償・無償を問わず税理士・税理士法人しか行えません(税理士法第52条)。
個人事業主のころから付き合いのある税理士がいても、新しく探す場合でも、まず本当に税理士として登録されているかを確かめます。日本税理士会連合会は、税理士は必ず事務所の所在地を管轄する税理士会に所属し、連合会の名簿に登録されているとして、氏名や事務所の所在地で調べられる「税理士情報検索サイト」を公開しています。あわせて、インターネット上の税理士紹介サイトは連合会とは一切関係がないと注意しています。

探し方と面談で聞くことは法人成りで税理士を探すとき|個人事業主のときとは、聞くことが変わるで、頼んだあとの付き合い方は税理士に頼んだあと、何を渡して何を聞くか|法人成り1年目の付き合い方で扱っています。登記の段取りは法人成り 手続き、社会保険は法人成り 社会保険、許認可は法人成り 許認可のカテゴリーにまとめています。
出典税理士情報検索サイト (日本税理士会連合会/2026年10月18日確認)

個人事業主が法人成りするとき、税理士に頼むのは義務ではありません。ただ、会社設立の1年目は個人と法人の申告が重なり、他人に頼むなら相手は税理士に限られます。報酬は2002年から事務所ごとに決める仕組みなので、相場は前提とあわせて読むしかありません。
最初の一歩としては、自分の地域の税理士会が開く無料相談会や、国税庁の電話相談センターで制度の全体像を確かめ、そのうえで2〜3の事務所から見積りを取るのが現実的です。見積りは、記帳を誰がするか、個人の最後の確定申告を含むかなど、同じ前提で出してもらうと比べやすくなります。
会社設立のあとに顧問料を払い続ける相手なので、金額だけでなく、相談したときの説明が自分に合うかも確かめてください。
出典税理士会の相談会に行ってみる – 日本税理士会連合会 (日本税理士会連合会/2026年10月18日確認)
税理士に頼むかどうかは、正解が一つに決まる話ではありません。自分で帳簿をつけられる個人事業主もいれば、本業に時間を使いたい人もいます。大事なのは、会社設立の前に、1年目にどんな仕事が増えるのかを知ったうえで決めることです。
迷っているなら、まず今年の売上と経費の見込みと、直近の確定申告書を手元にそろえてください。それを持って無料の相談会や税理士事務所の初回相談に行けば、自分の法人成りに税理士がどこまで要るのかが、具体的に見えてきます。
「法人成り 税理士」に「報酬」「必要」「費用」「相談」を足した検索と、「法人成り 相談 どこ」「法人成り 誰に相談」で実際に出てきたサイトから20件を選びました。掲載の順番は優劣を示すものではありません。報酬の相場はサイトごとに前提(年商・訪問の回数・記帳を頼むか)が違うので、数字だけでなく条件もあわせて読んでください。
年商と訪問の回数ごとに、法人と個人事業主の顧問料・決算料・記帳代行の目安を表にしています。費用の相場の段で比べた数字の一つです。
www.ht-tax.or.jp
記帳代行の有無で顧問料の目安を分け、決算申告だけを頼む場合の費用にも触れています。
顧問契約の料金を法人と個人に分けて並べ、高い事務所と安い事務所の違いを説明しています。
leapal.jp
顧問料が月いくらかに加えて、料金の仕組みと、払う分に見合うかの考え方まで書いた税理士法人の記事です。
顧問料と決算料の相場を、実額の例で説明しています。年商の前提を確かめて読むと比べやすくなります。(kani-tax.com)
安い税理士と高い税理士でどこが違うのかを、顧問料の中身から説明しています。
suzuki-tax.net
法人化の税理士費用を、設立支援と設立後の顧問契約に分けて組み立てています。年商3,000万円から1億円の個人事業主を想定した記事なので、規模の前提に注意して読んでください。
会社設立に税理士が必要かを、相談するメリットと費用の目安から説明した会計ソフト会社の記事です。
会社設立の前に税理士へ相談するメリットと、依頼するタイミングを説明しています。相談のタイミングの段とあわせて。
vs-group.jp
法人決算を税理士なしで行う方法と、その注意点を説明しています。税理士は必要かの段で、自分でやる側の材料として。
法人の確定申告と決算を自分で行えるかを、作る書類の量から説明しています。
税理士の独占業務と、税理士でない人による税務相談の扱いを説明しています。誰に相談するかの段の補足に。
freeway-keiri.com
法人成りの相談先を目的別に12並べ、無料と有料に分けて比べています。どこに相談するかの段の続きとして。
法人化の相談を誰にするかを、専門家の選び方と費用、無料相談の使い方から説明しています。
法人化のサポートを士業ごとに分け、何をどこに頼むのかを整理しています。
biz.moneyforward.com
法人化(法人成り)の相談先と、それぞれの費用相場を説明しています。(www.yayoi-kk.co.jp)
会社設立の相談先を6つ挙げ、相談するときの注意点を3つにまとめています。
会社設立を税理士と司法書士のどちらに頼むかという質問への、税理士の回答です。登記と税務の分担を確かめるのに。
www.zeiri4.com
よい税理士の探し方と、選ぶときに失敗しないための注意点を説明しています。選び方の段とあわせて。(www.yayoi-kk.co.jp)
個人事業主と法人で税金の計算がどう変わるかを、法人成りに沿って説明しています。税理士に何を聞くかを考える下準備に。
このページは役に立ちましたか。
押しても個人が特定される情報は送られません。数は同じ端末から一度だけ増えます。
この分類は、法人成りの1段階目の話です
個人事業主のままでいるか、会社設立に踏み切るか。決算月の3〜6か月前から考えはじめる人が多い段階。
同じ段階で、あわせて見ておくもの
法人成りの損得は、設立そのものより設立後の設計で決まります。そこを任せられる所
無料で相談してみる※ 当サイトは会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。同プランの設立サポートは freee会社設立 を利用する前提で、設立サポート手数料0円は顧問契約(月1.5万円〜)とあわせて依頼する場合の条件です。当サイトは一般的な解説であり、法人成りの判断や個別の税務は税理士などの専門家にご相談ください。最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。